PARK GALLERY PRESENTS 「ほどく」
会 期:2022年3月30日(水) - 2022年4月10日(日)
時 間:13時-20時
休 廊:月火
場 所:PARK GALLERY
展覧会URL:
東京の末広町にあるPARK GALLERYさんに行ってきました。開催中の「ほどく」は3回目となる企画展で「花を買ってきて、水をくべて、花瓶に飾る時のリラックスした気分を一言で現したく、つけたタイトル (ステートメントより一部抜粋。原文ママ) 」となっており、PARK GALLERYさんが声をかけ、作家が「花」と「植物」をテーマにした作品を発表するというものです。今回は下記の6名が参加されています (あいうえお順、敬称略) 。
iriki
コグレチエコ
https://instagram.com/chiekogure
坂田藍美
https://instagram.com/sakataaimi
toetiee
https://instagram.com/toetiee_0
平野晶
https://instagram.com/aki_hirano
yomikake
https://instagram.com/yomikakenoe
順にご紹介したいと思います。
坂田藍美さん
入ってすぐの壁には坂田藍美さんの作品。
気持ちいい形と色に、ちょっと気になるポイントがあったりして惹かれる表現です。
「スプリングイエロー」
右下の生き物。
「スプリングイエロー」(部分拡大)
顔!
「サボソフ」
「サボソフ」(部分拡大)
「五穀豊穣」
「五穀豊穣」(部分拡大)
平野晶さん
平野晶さんの作品は身近な風景や植物から着想を得ているとのこと。
花や植物の絵がある室内の風景にも見えます。
「Flower-A」
「Flower-A」(部分拡大)
「Flower-B」
「Flower-C」
この心地いい雰囲気が詰まったZINEもありました。
グラスいいな。
toetieeさん
次はtoetieeさんの作品です。特徴あるフレームは富山を拠点にリノベーションや古材を再利用したプロダクト商品の開発等を行っているチーム、GOによるもの。
「Butterfly Flower (ちょうちょ虫花)」
葉の部分がちょうちょになってる。
「Ladybug Flower (てんとう虫花)」
こちらはてんとう虫。
「Dragonfly Flower (とんぼ虫花)」
とんぼ。
フレームかっこいいです。toetieeさんのリソグラフ作品と、とてもよく合っています。部屋に飾るイメージが膨らみそう。「Butterfly Flower (ちょうちょ虫花)」と「Dragonfly Flower (とんぼ虫花)」はフレーム込み (ED1) とプリントのみ (ED9) があります。
toetieeさんの立体作品も魅力です。作品には展示されているドライフラワーがそのまま付属します。ドライフラワー込みの作品です。
「Spring Mountain (春の山) 」
「Elephant Fruit」
「Good Morning & Good Night Coffee」
作品のパキッとした形や色と、時間を経た古材やドライフラワーの奥行きある風合いが、何とも素敵な組み合わせでした。
コグレチエコさん
コグレチエコさんの作品は不思議な空間を感じさせます。サイケデリックなカラーですが、灰色がかかっていて落ち着きもあります。
「garden」
「garden」(部分拡大)
目がある。
「flow」
花の形をした雨雲から虹の雨が降っています (と見えた) 。
「vase#1」
「vase#2」
「vase#2」(部分拡大)
けっこうじっと見てる。精霊かな? 花瓶の精霊。
コグレさんのリソグラフも販売されています。
yomikakeさん
yomikakeさんは油彩も用いたしっかりした描写で、かわいいながらも厚みを感じる画面を作成されています。
「LOVE」
「LOVE」(部分拡大)
丸みを帯びたフォルムと立体的な表現。跪いて捧げる花と表情にストーリーを感じます。
「♬♬ (るんるん) 」
「春」
LOVEマグネットもあります。一つ一つ表情が違う。
irikiさん
irikiさんはイラストレーションと木工のユニットです。無垢の木材から形を切りだし着色に至るまで、手作業で製作されています。
「お花スティック」
枯れない花、という利点もありますが、飾った空間がイラストレーションの世界に変わるような不思議な感覚を呼び起こす作品です。2.5次元とはこのことか。irikiさんのSHOPページでもSOLD OUTの人気作品のようです。本展ではこちらのお花スティックは購入後即日持ち帰り可能とのことですので、お目当てのお花がある方は早めに来廊が吉です。
以上、簡単ではありますが、6名の作品を順にご紹介してきました。
「花」と「植物」という限られたテーマでも、予想以上に6名6様の表現の拡がりが感じられて面白い展示でした。アート鑑賞の場では衝撃を受けたり、問題を投げかけられたりして頭が疲れることもあるのですが (その場合も程よい充実感があって楽しいです) 、本展には、「ほどく」のタイトルよろしく、脳内がゆったりとリラックスする時間と空間がありました。花瓶に花を飾る様な気持ちで、アート作品を部屋に飾る感覚を大切にしたい、と改めて思います。
ただリラックスするだけでなく、作品の世界に存分に引き込まれる、見応え十分な6作家さんです。お気に入りの花を見つけに、ぜひ足を運んでみてください。
展示風景画像:PARK GALLERY PRESENTS 「ほどく」2022
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