だいたい今から1ヶ月前くらいの2022年末に、なぜか「科目等履修生」の出願要項を見る機会があり、本年度の出願期間が年明けで間に合いそうだったため、そこから急遽、卒業証明書や成績証明書を取り寄せて、研究計画書なんて慣れないものを書いて、先日出願した。
なぜだっけ❓
ああ、たしか、海外の博士課程は給料がけっこうもらえる、コスパ的には日本で修士とって博士は海外がいい、みたいな話をTwitter でみて、大学院のこと興味持ったんだった。
お金がモチベか、酷いな笑
そして出願の際、研究計画書なるものを書くにあたってまた色々調べた。
・研究の目的
・研究の背景
・研究の対象と方法
・期待される成果
調べると、上記のような流れのようなので、それに沿って書いた。
うむ、科目等を履修するのにも「ちょっと授業に興味あって、てへ」じゃ、受講できないような何かを感じるな。
きっかけはお金の話だったけど、提出しなきゃいけない研究計画書を練るうちに、実はけっこう前から自分が興味を持っていたもの、心の奥に潜んでいたものが、じわじわと姿を現しはじめた。
それは結果、規定の5,000字程度の実体を持った、あーあ。
夢は言葉にすると叶いやすい、という説がある。
言霊 (ことだま) という概念がある。
そういえば、本には何か、生き物が取り憑いている、ような気がする。
科目等を履修するつもりが、お金がモチベだった話が、まんまと何かの怪物と目が合っちゃった気がする。
まぁ大袈裟な話で、「科目等履修生」に出願したまでのことである。
まだ「口述試験」があるので落ちるかも知れないし。
落ちたらまた来年挑戦するか❗️ 研究させてくれ❗️ おや❓
口述試験とはなんぞや❓ ということで情報収集のため『文系研究者になる―「研究する人生」を歩むためのガイドブック』を読んだ。
結果、研究計画書を書く時にも感じてた「その研究の糸口を見つけたくて体系的に学びたいんだが❓ 細かいことまで分かってなきゃいけないのかしら❓❓❓」なんて疑問も解消され (要はそこまで隙のない人物を求めてはいないらしい、研究テーマも変わって当然、というか、穴があって指摘されて変更するのが自然) 、口述試験で何を見られるかも何となく分かって、本当に買ってよかった本です (感想) 。
知りたいことが本の初めの方でだいたい知れて、それでよかったのだけれども、
その後の、修士課程に進んだら、博士課程に進んだら、研究者になったら、という話も大変興味深く、ためになり、一気に読んでしまった。
何よりも、著者の石黒圭さんがキラキラしている。いや、本だから、ご本人を見たわけじゃないんだけど。
なんだろうか、それこそ「お金」の話で言ったらぜんぜん厳しい状況であろう「人文系」の研究について、こんなにキラキラしたものを感じたことはあっただろうか。いや、けっして、キラキラしたものでコーティングして誤魔化しているとかではなくて、厳しい状況についても書かれているんだけど、私にはとてもキラキラしたもののように見えた。
おそらく、著者の研究に対する思いと、その研究そのものと、それを取り巻くすべての要素がとてもキラキラしているんだろう。
何かを愛し、捧げる人は美しい。
私だって、アートは日本にいらない、なんて言われたくない程度に愛しているんだから❗️
何か光を見失ったら、この本にキラキラを補充してもらおう。
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